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ニュースフラッシュ

【年頭所感】変革期を見据えた次世代へのバトン

2017.12.27

【年頭所感】
変革期を見据えた次世代へのバトン

大森利夫(日本包装機械工業会 会長)
 
n_20171227_02.jpg 2017年のわが国経済は、デフレからの脱却を確実なものとし、経済再生と財政健全化の実現に向けた、政府主導の経済対策といった効果もあり、景気の回復基調はつづいています。しかしながら今後、さらに労働需給が一段とタイト化するなか、産業活動の基盤への負の影響も懸念されています。
 海外に目を向ければ、欧米の景気も回復基調にあり、新興国市場では内需の拡大が注目されています。ただ、米国の政権・政策運営の不透明感や北朝鮮情勢を巡る対外的な緊張感の高まりなど、金融市場へのリスク要因には注意が必要です。
 引きつづき政府には、地域経済の活性化や産業興隆に積極的な取組みとともに、中小企業に目を配った経済の好循環のさらなる拡大に向けた施策を期待しています。
 平成28年度の国内包装機械産業の生産実績では、継続的な設備投資促進税制の効果や北米・アジアをはじめ海外市場の開拓により、対前年度比5.2%増の4295億円となりました。今後、新興国市場での競争に打ち勝つためには、これまで以上に国際化戦略が求められます。
 ますます積極的に海外情報を収集し、新製品・新技術情報を全世界のユーザー企業に向けた発信を強化していきたいと思っています。包装機械をはじめモノづくり産業を取り巻く経営環境は大きな変革期にあります。様々な産業分野では、ロボットやIoT、ビッグデータ、AIなどの先端技術を活用したイノベーションに注力しています。
 包装機械分野でも、その実現に向け、企業間・産業間・産学間の連携を強化し、新たな付加価値を創造していきたい。食品や医薬、日用品・化粧品、流通などの生活産業すべてにおいて、生産の高度化に寄与したいと考えています。
 ひいては、安全・安心な生活基盤の維持に貢献するとともに、少子高齢化による社会構造の変化や地球環境・食料問題などの課題解決に向けて積極的な取り組みを進めたい。そのためにも、海外の包装関連調査研や技術高度化、人材育成、広報・販売、展示会などの事業を幅広く展開します。
 2017年10月には「JAPANPACK 2017(日本国際包装機械展)」を盛大に開催することができました。「新しい包程式、ここに集まる。」をテーマに出展企業の新技術や新製品の発表をはじめ、関連業界との共同事業なども企画しました。次回は、東京オリンピック・パラリンピックの開催を目前に、2019年10月に幕張メッセでの開催となります。
 2018年は、当会創立50周年(2017年)から新たな一歩を踏み出す重要な年になります。いよいよ国際的にも大きな変革期を見据えて、次世代へとバトンをつなげていきたいと思っています。2018年も、当会事業へのあたたかいご支援とご協力をお願い申し上げます。