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ニュースフラッシュ

凸版印刷:真贋判定ICタグ採用

2018.11.19

n_20181119_02.jpg 凸版印刷は、不正流通や偽造を防止用「Cachet-Tag」を提供している。一度剥がすとアンテナ回路が断線し読み取り不能となる脆性加工したNFC対応ICタグだ。高級ワインのボトル、医療・医薬品や高級化粧品のパッケージなどに向け拡販し、2020年度には関連サービスも含め約10億円の売上を目指す。
 フランス・ブルゴーニュ地方の高級ワインメーカーのドメーヌ・ポンソのグラン・クリュクラスのすべての商品で採用され、2018年10月から順次出荷されるボトルネックにラベルとして装着される。
 一度はがすとICタグが壊れ、データの読み取りができなくなるため、ラベルの不正な貼り替えや再利用を防止でき、偽造品・模倣品対策として有効である。NFC対応スマートフォンをかざし、専用アプリでICチップ内部のデータを認証することで、商品の真贋判定が可能だ。
 専用アプリには、IoTプラットフォームでの認証セキュリティソリューションを提供するSelinko SA (ベルギー)のアプリを採用し、商品情報なども表示でき生活者向けの情報提供ツールとしても活用できる。
 ドメーヌ・ポンソはワインの希少さと名声の高さから、20年以上前から偽造被害を受けており、高級ワイン市場でいち早く先進的な偽造防止技術の導入に取り組んできた。今回、長年にわたる技術探究を経て、グラン・クリュクラスで「Cachet-Tag」を採用したものだ。
 特殊な脆性加工が施された層があり、ラベルをはがすとアンテナ回路が破れてICタグが壊れ、不正な貼り替えや再利用を防止できる。XP Semiconductors製暗号認証機能を持ったセキュリティ性の高い革新的なICチップの「NTAG 413 DNA」を採用し、ICタグを読み取るとID情報だけでなく、演算による認証情報も取得できる。
 認証情報は製品個体ごと、NFC対応スマートフォンでの読み取りごとに異なり、クラウド上で演算結果を判定するため、高いセキュリティ性を保有する。NFC対応スマートフォンで読み込むだけで、認証結果を画面に表示でき、専用の読み取り機器の必要がなく真贋判定や商品情報の取得が可能となる。