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    ジェイパックワールド

    本誌は、新しい時代ニーズに応えうる商品開発のイノベーションを志向し、新しいマーケットの創出に挑戦するビギナーからプロまでの包装と関連実務者(食品、医薬品、工業、流通など)のための包装総合情報誌です。数十年の包装実務経験を持つ包装のプロフェッショナルが多数編集に参加し、その豊富な経験と知恵、さらには多彩なネットワークを生かし、充実した内容を目指します。今までの包装関連情報誌にはない、将来を展望した課題の提案や問題提起などプロフェッショナルならではの視点から、包装の未来を志向します。

    〈発行日〉毎月15日
    〈主な読者〉食品・医薬品分野を中心とした包装ユーザー、包装資材・機械メーカー、商社
    〈形態〉本文(オールカラー)48ページ、A4変形判
    〈価格〉26,800円(本体・送料込:24,364円+10%税)※年間購読の価格です。

    2024年8月号

    【特集】

    ■GANGAN

    テレビ番組で「ガン見した」とのおじさんの発言に、「随分と若いころ遊んだわね」と応じたMCをみて、言葉1つで出自が知れるのかと驚いた。言葉は知りつつも、あまり縁のなかった言葉の1つだ。
    調べると、「現代用語の基礎知識」に「ガン見」が掲載されたのは2019年で比較的に若い。漢字では「顔見」と書く、1990年頃に登場した言葉のようだ。当然、「凝視」との意で、「ガンガン見る」の短縮語ともされる。現代では「ガン見」は流行語ではなく、日常語として定着したとされる。
    「ガン○○」は、ほかにも「ガン無視」「ガンギレ」「ガン泣き」「ガン黒」などと用いられ、修飾する言葉を強調する。「ガン見」に悪意は含まれていないようだが、男性が使用する場合には色気を表すことが多いようだ。次回は「GANGAN」とのオノマトペで「ガン包」する。

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    2024年7月号

    【特集】

    ■SONGEN 尊厳

     米・脚本家のジェームズ・クラヴェルの小説「SHOGUN 将軍」が、真田広之のプロデュースと主演で再びドラマ化されて注目を集めている。それを意識したわけではないが、今月号の特集テーマを「SONGEN 尊厳」とした。
     「尊厳」とは、なんとも厳めしい漢字だが、意味を引けば「尊重しその価値を認める態度を示す」とあり、友人づくりの正しい態度で、けして気難しく考える必要はない。
     米・ニューヨークでの国連総会で、岸田文雄首相が「人間の尊厳にあらためて光を当てることで、体制や価値観の違いを乗り越えて『人間中心の国際協力』を進めていけるのではないか」といわれた一般討論演説に驚き、いまだ記憶に止める人は少なくなかろう。
     「人間の尊厳に光を当てる」とは、飾らずにいえば相田みつをの「にんげんだもの」である。幼いころよく観ていた「まんが日本昔ばなし」のエンディングに流れた「にんげんっていいな」(作詞:山口あかり、作曲:小林亜星)の歌詞が「尊厳」の本質を物語っている。
     「にんげんっていいな/おいしいおやつに ほかほかごはん/子どもの帰りを待ってるだろな/ぼくも帰ろ お家へ帰ろ」と、今ではおいしいおやつにも、ほかほかごはんにも包装は欠かせない。

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    2024年6月号

    【特集】

    ■SHUTTLE

     韓国国会の総選挙で与党は惨敗し、ようやく再開された日韓首脳のシャトル外交の頻度にも影響が出そうである。「SHUTTLE」(シャトル)といえば、「スペースシャトル」「(バトミントンの)シャトルコック」などがすぐに想起される。通常は「折り返し運行する定期便」の意味で用いられる。
     ただ「SHUTTLE」の原型は「杼」で、織りで横糸(緯糸)を巻いた管を入れ縦糸(経糸)のなかをくぐらせる小さい舟形の道具である。織機で縦糸を開き、シャトルで横糸を投げ入れることで早く布を織ることができる。
     シャトルには様々な種類があるようで、日本では糸の通し方や織る布の種類に合わせ、縫い取り杼、すくい杼、投げ杼、弾き杼、綴織の地用の杼、細幅用の杼などに大別される。
     様々な産業を跨いで紡ぐ「包装」は、産業の横糸である。「SHUTTLE」とは包装技法であり、中身や用途に応じた材料や形状、機能や性能を選択する。ちなみに、包装材料に欠かせないプラスチックの分子配列は絹(シルク)をモデルにしたと聞くから、包装と繊維は縁が深い。

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    2024年5月号

    【特集】

    ■神機

     「神機妙算」との四字熟語をご存知か。「人の知恵では思いもつかないような優れた謀」との意味である。世のなかには知らないことの方が多い。そもそも人間が思いつかないような謀を一体誰が思いつくのか。「妙案」などというが、どこかに神の手が働いているのかもしれない。
     以前、親しいクリエイターがしみじみと語っていた。「『ヒット商品』とは、様々な要素が絶妙なタイミングで合わさって誕生するもので、その決定的要因を探し当てるなどは至難」と。いわば「神機」の技である。われわれはすぐに「ハウツー」などに飛びついてしまうが、それは「神機」の抜け殻でしかない。
     「神機」とは神業の機会ともいえ、それは(歴史に学べば)生活のなかに表れるものではないかと思う。「様々な要素を絶妙なタイミングで合わせる」には生活感が欠かせない。

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    2024年4月号

    【特集】

    ■見得

     「パッケージ」(package)と「包装」の使い分けには毎回苦労する。いまだに定まった型はなく、文脈や語感に依るところが大きい。ただ両語は、英語と日本語の違いを越えた(ある種)別物と認識している。「包装」から「衣装」のイメージは拭えず、ときに「かぶいて」ほしいと思うのである。
     ちなみに「かぶく」とは、「天正時代の流行語で、奇抜な身なりをすること」の意で「歌舞伎」ともされる。そこで、次回は歌舞伎の演技に欠かせない「見得」をテーマとする。「見得をする」(正しくは「切る」とはいわないようだ)と、「見栄を張る」とは全く違う。
     いうまでもないが、「見得」とは役者が動きを止め、首を回して最後にグッと睨む表情をする一連の動作である。このとき舞台の上手から拍子木の効果音をつく。そういえば、最近は売場に「呼び込み君」(登録商標)を置くスーパーが増えている。群馬電機のメモリー式の音声POPだが、売上を左右するようだ。
     さて「見得」は、1)遠近感をコントロールできない空間でのクローズアップの手法であり、2)呼吸も詰めるのが原則で、体内に止めたエネルギーを劇上に一気に放出、3)天と地を睨むとの意味の斜視、いわゆるロンパリで目に光を受けず放射するなどの特長がある。包装設計にも応用できそうではないか。

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    2024年3月号

    【特集】

    ■笑う門

     「笑い」をテーマにした或る作品展では、「笑い」を分析・定義することは難しいとして、展示作品の選択を一人のクリエイターに委ねた。確かに「笑い」の分析・定義は難しいことだが、それは「笑い」が多様で、けして一様ではないからである。
     或る辞書で「笑い」を引けば「楽しさ、嬉しさ、おかしさなどを表現する感情表出行動の1つ。一般的に快感の感情とともに生じ、感情体験と深くかかわる」と、また「感情表現のなかでも極めて特殊で、すぐれて人間的なもので、動物のなかで笑うのは人間だけ」とある。極端にいえば人の感情体験の数だけ「笑い」はあるということだ。
     いかに優れたクリエイターであっても、けして一人で「笑い」を選べるものではない。そこで、2024年に幸福を呼び込むために奮起し、「笑う門」をテーマに掲げてみたい。「笑う門」とは「笑いや笑顔の絶えない様子」の表現で、けして一人笑いではない。
     それだけにパッケージとの親和性もあると考える。喜劇王と呼ばれるチャップリンは「しばしば悲劇がかえって笑いの精神を刺激してくれる。その理由は、笑いとは、即ち反抗精神であるということだ。私たちは自然の威力というものの前に立って、自分の無力ぶりを笑うよりほかにない」との言葉を残す。

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    2024年2月号

    【特集】

    ■壁/Wall

    先日、或る会の主催者が「企業と消費者の間にはまだまだ『壁』がある」といった。確かに、目にはみえない「壁」はある。ただ、そもそも「消費者」(Consumer)との呼称が「壁」ではなかろうか。つまり、生産者(企業)の壁の向こう側に消費者がいるわけだ。かつての東西ドイツの「壁」やヨルダン川西岸地区の分離「壁」は目に見えるものだが、企業と消費者との間の「壁」はいわば概念の「壁」であり、内心の「壁」である。目に見える「壁」を壊すのは大変だが、壁の向こう側に同じ人間がいると思えれば、内心の「壁」はすぐに雲散霧消する。ゆえに、われわれは「消費者」との呼称を捨て、誰もが「生活者」「生活人」との自覚を促し「壁」を越えるのである。「人は石垣、人は城、情けは味方、仇は敵」とは武田信玄の有名な言葉だが、国家も人、企業も人、生活も人である。たとえどんな「壁」で隔てても、同じ人間仲間であれば話はできる。

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    2024年1月号

    【特集】

    ■包装の課題と展望----LOVE & PEACE

     2024年は平和と幸福の祈りからはじめたい。戦争は破壊で何も生まない。幸福を追求した価値創造は、平和でなければできないのだ。竹内まりやの「元気を出して」の歌詞に、「幸せになりたい気持ちがあるなら/明日を見つけることはとても簡単/少し痩せたその身体に/似合う服を探して」とある。
     人は「装い」で心が変わる。「PACK-AGE」は「時代を包む」との意で、2024年を「LOVE & PEACE」で包めば、どんな世界になるだろうか。「夢想家」といわず、誰もが平和に暮らす世界を想像してみてほしい。どんな幸福な価値が創造されるだろう。どんな楽しいパッケージが生活を彩るだろう。
     ジョン・レノンは、あの「イマジン」で「『夢想家』と呼ばれようと、私は一人ではない。いつかきっと世界は一つになると信じている」と歌っている。

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    2023年12月号

    【特集】

    ■RE-GENERATIVE

     「GENERATIVE」とは、話題の「生成AI」に用いられる「生成」を意味する英語である。「生成」とは「モノが生じて形を表すこと」の意味だが、「RE」を頭に付けると「再生」となる。ただ「RE-NEWAL」「RE-PRODUCTION」とはややニュアンスが異なる。「GENERATIVE」は、「再生的」「繰り返し生み出す」といった意味を持つ言葉で、「SUSTAINABLE」では資源枯渇に間に合わないとして「良い状態の環境を再生する概念として生まれた言葉」のようだ。本当だろうか。門外漢の戯言だが、何か、イエスの復活を思わせる。イエスの復活は、主の独立した存在と永遠性を表すという。復活の示す「生命の永遠性」は輪廻と同じではないか。消滅と復活をくり返すことでの永遠性である。方丈記の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」で、真のSUSTAINABLEはRE-GENERATIVEによって表れる。

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    2023年11月号

    【特集】

    ■生活リテラシー

     物の本によれば、「生活リテラシー」とは「より良い生活を営むために必要な自立、共生、環境に関わる生活実践・活用能力」とのことのようである。また小5~高校の男女が学ぶ家庭科は「生活リテラシー」を育む教科であるようだ。
     「生活リテラシー」は、1)機能(自立)、2)相互作用(共生)、3)批判(社会参加)の3つの要素で構成され、家庭科では自立の機能としてa)科学的知識、b)技能技術の2つの習得を目指す。「批判=社会参加」とは非常に興味深いが、肯けることでもある。
    仮に、「包装」を生活リテラシーの要素に位置付けるとすれば、3)批判(社会参加)になろうが、1)自立には必要な要素であり、また共生を人間関係に限らず、自然(地球)を含めるとすれば、2)相互作用にも「包装」は欠かせまい。

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    2023年10月号

    【特集】

    ■in SOLIDARITY/連帯

     かのトルストイの小説「戦争と平和」(米川正夫訳)のエピローグで、主人公のピエールが「偉大な結果を生む思想は、すべて単純なものだって、もし悪い人間が1つの力に結集するならば、正直な人たちも同じようにしなければならない」と語るシーンが描かれている。
     それは戦争と平和との構図を、非常にシンプルに表した言葉かもしれない。ある意味で、世界を親近させたコロナパンデミックの経験は、それを具現化させた1つかもしれない。とはいえ、世界が共有する課題の多いなかで、その解決に向けて一つの力に結集することは必須である。
     「㏌solidarity」とは「連帯し」事に当たるとの意味で目下、連帯なくして解決する課題など世界にあるまい。まして包装は中身製品あり、材料・機械あり、物・梱包あり、小売流通あり、生活者あり、さらに分別・廃棄リサイクルありで、どれを外しても成り立たない。

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    2023年9月号

    【特集】

    ■新陳代謝

     或るテレビ番組で、エアコンをつけると代謝が落ちるため、夏でもできるかぎり窓を開けて風を入れて過ごしているという出演者に対し、猛暑日もつづき熱中症患者の増えているだけに「エアコン」(冷房)をつけた方がよいと司会者はいう。いずれも間違いではないが、話は嚙み合わない。
     何事も加減が大事であることは間違いないが、要はエアコンで体温を下げれば確実に代謝は落ちるが、エアコンで熱中症を確実に防げるとはいえないところが味噌である。誰が推奨したのか、いつの間にか「エアコン=熱中症対策」が口をついて出る。
     「代謝」とは、生物の生存と機能に不可欠な一連の化学反応で、主な機能は3つある。(1)細胞を動かすエネルギーへの変換であり、(2)食物をタンパク質、脂質、核酸および一部の炭水化物の合成に必要な成分への変換、そして(3)廃棄物の排出である。

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